秋明記について



 秋、山形で住んでいた家からほど近い里山を歩いていたら、ピンク色の菊のような花を見つけた。八重の秋明菊だった。1株掘って家の庭に植えた所、毎年花を持った。
 気がつくと、街のあちこちに、白い一重の花の秋明菊が咲いていた。日当りの中に人の背丈ほどの草丈になって咲誇る秋明菊は、野生のものよりずっと気品があった。横浜の庭にも植えてみたが、人の背丈ほどになって、咲誇るのはいつのことだろうか。

 私の「雑記帳」の名前を何としようかと考えていたら、秋明菊が思い浮かんだ。秋の明るい日差し、少し冷たいさわやかな風。気に入った。でも、「秋明菊」そのままでは据わりが悪いし、「秋明録」も何かピンとこない。いっそ「秋明聞」とも思ったが、「秋明記」に落ち着いた。

 「ふらんしすこの書斎」の目次に載せておいた、「山形三歩,山形万歩」もこの中に含めてしまうつもりである。気が向いたときに、少しずつ書き足して行くつもりなので、気長にお待ちください。  (20140122)
                                 




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