科学館のボランティアグループが科学実験装置 "Coupled Pendulums" の日本語愛称の候補3つの比較評価をChatGPTに頼んだ結果を見せてくれた。結構きちんと答えてくれている。 ChatGPTには興味がなかったわけではないのだが、手続きがめんどくさそうなので、今まで手を出さなかった。でも何か簡単そう。実際にページを開いてみると、"Try ChatGTP"というボックスがあり、それをクリックするとメッセージを書き込むボックスが現れる。その中に日本語で書き込めばよい。面白そうなので、私の作った俳句の評価を求めてみた。 書き込んだ俳句は
和歌や連歌には「本歌取り」という技法がある。
・先人の歌をもとにして新しい別の歌を作ること。 ・古歌の語句・発想・趣向などを採り入れて新しく作歌する手法。
駒とめて袖うちはらふかげもなし 佐野の渡りの雪のゆふぐれ(新古今集 冬 藤原定家朝臣):本歌取り 俳句でも「本歌取り」と言っていいのかよくわかりませんが(歌でなく句だから)、私の俳句は塙保己一の妻の俳句と3文字しか違いませんから、「本歌取り」より「パロディー」と言った方がよいのかもしれません。しかし、私は、私の俳句が、塙保己一の妻の俳句とは全く別な世界を描き出し、しかも両方を読むと共通する主題にも思い当たるという、まさに「本歌取り」の精神に乗っとていると言えるのではないかと思います。私の自己解説を述べる前に、ChatGTPの回答を紹介しましょう。
ChatGPTの回答 素晴らしい俳句ですね!明るく清らかな月の光が、ザトウクジラの哀愁漂う鳴き声とともに夜空に響き渡る情景が浮かびます。自然の中での対話や共鳴が感じられるとともに、孤独や哀愁といった人間の感情も投影されています。この俳句は、自然と人間の間に生じる神秘的な交流を表現していますね。 元の句から3字しか変えていないので誰が読んでも元の句は明白であろう。元の句を頭に置いて読むことで重層的な世界が現れると思う。 ところでChatGPTの批評。後半の部分など、結構鋭いですね。感心しました。 写真はfree素材。 (20240413) |