ザンクト・フローリアン St. Florian 5月27日から29日     地図(Map)



    
 宿泊:Guesthaus St Florian
【左】ゲストハウスの廊下。左に9室ある。正面の扉は聖堂に通じる。右側は中庭。【中央】簡素だが、清潔な部屋の中。【右】宿泊施設の外にあるロビー。

【5月27日】
 朝起きると雨。早出をしてハルシュタットを廻る計画を放棄して、直接リンツへ向かうことにする。バートイシュルまでは来たときのコースを逆に走り、バートイシュルからは鉄道でトラウン湖の西岸を走り、アトゥヌング−プッフハイムを経てリンツへ。バスに乗り換えてザンクト・フローリアンへ行く。修道院には1時頃着いた。入口にインフォメーションがある。「ゲストハウスは」と訊くと「手続きはレストランで」ということだった。朝食を十分食べていたので、スープとロールの軽い昼食を頼む。
 ここに泊まるのが今回の旅行のハイライトの一つだった。インターネットでザンクト・フローリアンの修道院について調べていたら、ゲストハウスがあると書いてあるのを見つけた。すぐに申し込んだ。リンツ中央駅からバスで30分ほどかかり、土曜日曜祝日になるとバスの本数は減るから、一般の旅行者には勧められないかもしれないが、私のように「ブルックナー巡礼」などといって旅をする者にとっては何とも魅力的な宿である。
 インフォーメーションに出かけ、修道院見学のツアーの申込をし、ついでに、アンスフェルデンのブルックナー生誕の家についての情報を求める。若い女性が対応してくれた。
 「明日、午前中にブルックナーの生家に行きたいのだが、どう行くのが一番よいか。」「リンツ駅行きのバスで途中で乗り換え、アンスフェルデン高校まで行けばいい。生家はブルックナー博物館になっているが、明日は平日だから、普通なら開いていないはず。団体があれば開く。電話で問い合わせてあげよう。」と親切に電話してくれた。その結果、団体が2時に来るのでその時間ならという返事だった。
 「ブルックナー博物館まで歩いたらどのくらいかかる?」「2時間ちょっとでしょう。いい道がある。」と言って、地図を出して蛍光ペンで道をなぞってくれた。時間は十分あるから歩いていってみようと腹を決めた。ついでに、ゼーフェルトのホテルで見たグムンデン焼き(ムンデンと言った方が通じる)が気に入ったので、リンツで売っている店はないかと訊いたところ、これもインターネットで調べて、地図を打ち出してくれた。

【修道院ツアー Guided Tour】
 修道院ツアーの参加者は8名ほど。ガイドの説明はドイツ語だが、尋ねれば英語、フランス語には対応していた。前回1996年に来たときも、このツアーに参加した。そのときはブルックナーの棺の写真が撮れなかったので、今回はなんとしてもとろうと思っていたら、途中で電池が危うくなり、マルモアザールなどは写真を諦め、ブルックナーの棺(Bruckner's Coffin)だけはなんとか撮影した。マルモアザールと聖堂の中のブルックナーオルガンの写真は前回訪問したときのもの(Photos taken in the previous visit, 1996)をご覧ください。このページの棺の写真は絵葉書のものを使った。私自身が撮った写真はブルックナーのページに載せておいた。
 前回も感激したが、ここの図書室(Library)【写真左、Left】はすごい。これを見ると、中世から近世にかけて教会が文化、学芸の中心であったことを実感する。外から見たマルモアザール(Marmorsaal)の写真【中央, Center】も載せておこう。また前回訪問したときに見たかどうか記憶がないのだが、16世紀初期に活躍したアルブレヒト・アルトドルファー(Altdolfer)による祭壇画が展示されている小部屋があった。祭壇画の写真は絵葉書を示しておこう【写真右, Right】。


【アントン・ブルックナー 交響曲の散歩道 Bruckner Sinfoniewanderweg】
 翌日、歩くつもりの道であるが、入口が分かりにくそうなので下見に出かけた。翌日は雨になったので、この日の夕方歩いたのが全てになった。詳しくはブルックナーのページ(Bruckner Sinfoniewanderweg)に載せてあるのでそちらで読んでください。


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