甲州の山遠望 -- 雪が上がった朝に見えた


 1月31日の夜、東京横浜も5cmほどの積雪があるかもしれないという予報だった。この辺り(横浜南部)は雨だったようだ。2月1日の朝は快晴で、これなら松の内公園で山の写真が撮れるだろうと8時少し前に家を出た。案の定よく晴れていて関東山地の山々がよく見える。ただ、さすが金峰山あたりは少し霞んでいて、肉眼でははっきりしないところもある。オリンパスのカメラを最大ズーム(デジタルズームを含めて約30倍)にし、階段の手すりの上に載せて撮影。手ぶれ防止機構が付いているので、この程度で結構ものになる。とはいっても、オリジナルの写真はピントが甘いし、コントラストも不足である。(下の写真)
 あとはフォトショップでどれだけ加工出来るかだ。この写真にアンシャープマスクをかけると画面が鮮明になり、山の細部も識別できるようになる。(下の写真)
 ただこれでも、山と空のコントラストが足りず、山を見るのは少々苦しい。山と空の区別をはっきりさせたい。秋の青空を背景にした山のように見えればよいのだが、うまい方法はないか。いろいろ試してみた。結局、カラーカーブをいじった。ハイライトを明るくし、中間調を暗くし、中間調のコントラストを強くした。その結果が最初の写真である。手前の町の部分には目をつぶってもらうことにして、山と空の境に注目すれば、随分はっきりした。山を見分けるには十分である。
 朝日の具合と、前日の雪が山ひだまでくっきり写る条件を作り出していたようだ。山の前後の重なり具合などこれほどはっきり写る写真は今後そう簡単には撮れないだろうと感じた。
 写っている山は、左端が大菩薩嶺、その右奥にぽこっと飛び出して見えるのがおそらく金峰山、中央左の山が国師岳、右端奥にちょっと見えるのが甲武信岳であろう。この写真を見ると、山麓の扇状地に立つ町の写真といった趣である。  (20190203)



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